盲従する衆庶

この場で何度か触れているが、私はテレビ、新聞、雑誌といったマスメディアを全く信用していないし殆ど無視している。ラジオは日常的に聴いているが、道路交通情報と時計代わりに流しているだけである。広告収入に依存したマスメディアが垂れ流す情報の欺瞞性、悪質性を裏の裏まで知り尽くしているからだ。広告主が支払う広告料の正体が口止め料である事は暗黙の了解かつ万人周知の事実と言って差し支えないだろう。この腐敗しきったメディアの構造は今に始まった事ではない。政治と金の関係と同じように、マスメディアと広告料(金)の構造関係は、始めからそうなる事が決定づけられているものなのだ。その似非隠蔽改竄捏造情報製造企業が世論誘導を目的として流す情報を額面通りに信じている人々の多さに、私は何時も驚き、また呆れるのである。まあ、そんな私でも一応健全な社会生活を送っている訳であるから一歩外に出れば、あらゆる場所でマスメディアが吐き出すガセ情報を否応無しに耳にする。さあ皆さん!節電だそうである。バカも休み休み言えと言いたいところだが、政府と電力会社が必死になって流布する電力不足情報を大多数の国民が信じている事に、またまた私は驚いてしまう。結論から申し上げよう。今も昔も、電力各社が公表する電力の需給データは恣意的に改竄捏造された全て完全な嘘データであり、例年通りに電気を使っても、今夏に電力不足など絶対におきない。もしおきるとすれば、震災後数回に亘って関東地方において強行された計画停電(このヤラセ計画停電については、本稿で後述する)がそうだったように、それは電力会社と政府によるヤラセ電力不足だ。当たり前である。そもそも日本に原発など一基も無くても電力供給に全く問題は無く、電力は十分に供給できるからだ。此の事は専門家であれば誰でも知っている公然の秘密だ。何故日本に原発が導入されたかについては、また別の機会に述べるとして、電力会社と政府が徒党を組み、見え見えの電力不足ドラマを演ずる理由は明らかだ。東電及び政府は、福島第一原発が壊滅した以上、電力不足が起きないと非常に困るのである。原発が事故で止まっても何の問題も起きないとなると、今まで嘘に嘘を塗り固めて国民に刷り込んできた原発の枢要性が土台から崩壊してしまう。それだけは何としても食い止めたい。であるから電力各社は、一致団結し総力を挙げて電力不足劇場を開き、厚顔無恥な電力不足猿芝居を演じるのだ。それが全くの嘘、デタラメの茶番劇である事が一部の国民にバレていても、「原発が事故で止まっても電力不足は起らなかった」という事実を認める事は絶対に出来ないし、それを歴史に刻む訳にはいかない。いくら見え見えでも、明らかにバレバレでも狂ったように電力不足音頭を踊り続ける。人間の良心や倫理観、道徳心や自尊心といったものが完全に欠落した鬼畜にも劣る行為である。先述した震災数日後に強行された空々しい計画停電も噴飯ものだった。しかし同時に、国や大企業が己の組織防衛の為であれば手段を選ばないというマキアベリズムに支配されている事を再認識した。3.11の震災当日、私の仕事場もまるで何かに弄ばれているように揺れたが、全く以て停電にならなかった。揺れが収まった後は、何時も通り平然と滞り無く定時まで仕事をして帰ったのである。この時既に福島第一原発の全原子炉は、壊滅的な状態で発電不能だった筈だ。にもかかわらず停電は一切発生しなかった。数日経って、東電は思い出したようにわざとらしいヤラセ計画停電を遂行した。震災直後の対応に追われ、原発事故の情報収集に手間取り、ヤラセ計画停電劇場を開くのが遅れてしまったのだ。東電は迂闊だった。地震と同時に即停電にするべきだった。そうしていればヤラセ計画停電の信憑性もある程度保たれただろう。しかしモタモタしているうちにタイミングを逸し、誰が見てもおかしなタイミングでヤラセ計画停電をせざるを得ない状況に追い込まれてしまった。東電は詐欺師としてはまあまあだったが、役者としては三流だったのだ。震災当日の大混乱も含めて、その後暫くの間のJR東日本の対応も三文芝居のようだった。地震によって影響を受けたと思われる線路設備等の安全確認が済めば、すぐにでも電車を走らせる事が出来た筈だ。何故なら、JR東日本は原発で作られた電気を一切使用していないし、仮に何らかの事情で電力供給が途絶えたとしても、完璧とも言える自家発電システムを保有しているからである。JR東日本は電車を走らせたかった。困り果てている客を一人でも多く運びたかった。しかしそれは出来なかった。言うまでもないだろう。電車を走らせようとするJR東日本に対し、政府と東電から凄まじい圧力がかかったのである。ここまで説明すれば判って頂けたのではないだろうか。今、節電に協力するという事は、監督東電、演出政府によるヤラセ電力不足劇場に加担するという事であり、犯罪的ですらある。読者諸賢!何の心配もありません!原発が止まっていても電力供給は十分に足りています!節電など一切せず、例年通りふんだんに電気を使い、先進国ならではの快適な夏を過ごしましょう!私も例年通り、エアコンの設定温度を18℃にして過酷な夏を乗り切る所存です。仕事場のスポットクーラーも常に最強でつけっぱなしにしようと思います!そして政府と東電が繰り広げる電力不足節電キャンペーンが、インチキ、デタラメ、ヤラセである事を白日の下にさらしましょう!先進国とは名ばかりの、国家と企業が結託して国民を欺き続ける社会に生きている事が、私は本当に悲しい。悲しくて惨めでどうにもなりません。読者諸賢も悲しくありませんか。あまりにも悲しいので私は今、呑み屋に予約の電話を入れました。今日は小鯛とシマ鯵のとびきり良い奴が入っているそうです。ウシシ。悲しい悲しい。左様なら。

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