エンジンへの道
スペシャルフィニッシュエンジンへの道 1
ボディから降ろしたオーバーホール前のエンジン。(Fタイプ)
キャブレターから洩れたガソリンで塗装が剥がれ、錆が出ています。
サーモスタットケース&タペットカバー。
クーリングファンカバー裏側。
タイミングチェーンカバー周辺。
ここの汚れは、とても目立ちます。
クラッチアウター。
(壊れやすい旧タイプが付いていました。)
フライホイール。
(この状態だと面研しなければいけません。)
タペットカバーを外した所。オイル焼け&オイル汚れで見るも無残な状態です。
ウェットブラスト加工
シリンダーヘッドをばらした所。
今回のエンジンオーバーホールは、全てのアルミパーツにウエットブラスト処理を施しました。
燃焼室。カーボン汚れで真っ黒です。
カーボンが完全に落ちています。
燃焼室のアップ。右穴のインテークポートも真っ黒です。
各ポートも完璧!!
エキゾーストポートもススで真っ黒。(これらの汚れは、洗浄してもなかなか落ちません。)
ほらこの通り!!もう落とすカーボン汚れがありません。
プラグ穴周辺。泥汚れがたっぷり付いています。
これがアルミの真の地肌です。シルバー塗装した様に見えますがそうではありません。
プッシュロッド側。とても複雑な形状の為、通常の洗浄方法では奥の方の汚れを落とすことは出来ません。
奥の奥まで完全に汚れが落ちています。
タイミングチェーンカバー。
左の写真と同じ物とは思えないくらい綺麗です。
タイミングチェーンカバー内側。
とてもひどいオイル焼けです。
とてもサッパリしました。
オイルポンプ。
綺麗になったポンプでオイルを吸い上げますよ。
リアサポートアーム、リアサポート、ジェネレーターブラケット、クランクプーリーカバー。
地味なパーツですが、ウエットブラスト処理をすると組み上がった時に差がつきます。
ディストリビューター。
新品より綺麗になります。
ロッカーアームシャフトホルダー、ロッカーアームオイルパイプシャフトホルダー。
小さなアルミパーツですが見逃しませんよ。
カム&タイミングチェーンなどが収まる所。
こんなに複雑な形の部分もこの通り。
クランクケースを上から見た図。
どこから見てもピカピカ。
クランクケース。クーリングファン側です。
もうそろそろコメントが思いつきません。フフフ・・・
クランクケース。デストリビューター側です。
カメラのフラッシュが反射するくらい綺麗な表面です。
まぶしい!!
クランクケース内部。オイル焼けでベトベト・・・
これだけ綺麗になっていると、エンジンオイルの汚れ具合が違ってきます。
寸法出し、面研、ボーリング
クランクシャフトのジャーナル&クランクピンを研磨。クランクメタル、コンロッドメタルは当然新品です。これをやらないと良いエンジンは出来ません。今回はカムも新品です。
シリンダーボーリング、ピストン新品、フライホイール面研当然ですね。
ボーリングしたシリンダー内面。この様になります。
インテークバルブシート打ち替え、エキゾーストバルブシートは無鉛対策加工、プラグ穴はヘリサート加工。 これをしないと安心して乗れません。
写真では見難いですが、バルブガイドはリン青銅製のワンオフパーツに打ち替えてあります。
リン青銅は非常に磨耗し難い素材なのです。
スペシャルフィニッシュエンジンへの道 2 組み立て開始
クランクケースにクランクシャフト&カムシャフトを組み付けた図。メタルやジャーナルを傷付けない様に丁寧に組み付けます。
タイミングチェーン側から見た図。
フライホイール側から見た図。
クランクメタルにプレートを入れた後、新品のタイミングチェーンセットを組み付けます。
タイミングチェーンカバーにオイルポンプを組み付けオイルシールを新品に打ち替えた所。
そのオイルポンプASSYを先ほどのタイミングチェーン部分に組み付けます。
新品のピストンにコンロッドを組み付けた図。コンロッドメタルも新品です。
そのピストンをボーリング済みのシリンダーに挿入します。
クランクプーリーを組み付けます。
先ほどのピストン&シリンダーをクランクケースに挿入します。
同時にクランクシャフトに組み付けます。
綺麗にリペイントされたオイルパンを新品のボルトで取り付けます。
面研済みのフライホイールを取り付けます。
フライホイールに回り止めをし、クランクセンターボルトを規定のトルクで締め付け、クランクプリーカバーを取り付けます。
一度全分解して完全にオーバーホールしたディストリビューターASSYを取り付けます。
プッシュロッドチューブをセットし前述のオーバーホール組み立て済みのシリンダーヘッドを載せます。
ディストリビューター側から見た図。
プラグ穴側から見た図。
シリンダーヘッドナットを規定のトルクで締め付けてプッシュロッド、ロッカーアームASSYを取り付けた後タペット調整をします。
新品の126用のクーリングファンですが、カシメ部分がこのままですとガタが出てきて最悪の場合バラバラになる恐れがあります。
そこでオンタリオSSではこのカシメ部分をTIG溶接で更に補強し耐久性を倍増させてあります。
この様な細かい事までやるのがオンタリオSSの仕事です。
そのクーリングファンを中に入れたエンジンカバーをエンジン本体に組み付けます。
フライホイール側から見た所。
この様にファンが入っています。
新品のサーモスタットを組み込んだサーモスタットケースをエンジン本体に組み付けます。
これらエンジンカバー類は全てサンドブラスト処理をし、黒塗装をした後更にクリアー塗装をしてあります。熱やガソリンにも強く美しさが非常に長持ちします。
ウエットブラスト処理をしたリアサポートASSYを組み付けます。
新品のフューエルポンプ&完全にオーバーホールされたジェネレーターを組み付け、その後Vベルトを組み付けます。
新品のキャブレター&前述の方法でリペイントされたタペットカバーを組み付けます。
マフラーを組み付けます。このマフラーは最近入荷した物で精度が非常に高く、組み付け易いハイクオリティーなマフラーです。細身の2本出し、音は少々迫力があります!
次に、クラッチディスクをパイロットシャフトで固定します。
その上からクラッチアウターを組み付けます。
アクセルリンク&キャブレターアクセルロッドにもクロメートメッキを施してあります。
エアークリーナーカバー&エアークリーナーチューブ等を取り付け、ほぼ完成です。エアークリーナーケースクリップにまでクロメートメッキを施してあります。
お待たせしました。オンタリオSS製、
ウエットブラスト仕上げのスペシャルエンジンの出来上がり。
オンタリオSSの頑張る人々
全国のFIAT500ファンの皆様、こにゃにゃちはY口J郎です。私は調子の悪いエンジンや汚いエンジンが大嫌いです。
皆様、オンタリオSSでエンジンオーバーホールをして楽しい500ライフを送りましょう。
じゃあねさよなら三角また来て四角!!
やっと出ました500界の異端児!!その名も『コルタ』イタリア語で『短い』を意味する。名前の通りスーパーショートホイールベースで小回りさせたら右に出る者は居ない。乗り手は小野ちゃん、名のあるジムカーナ大会を荒らしているとかいないとか・・・
ついでに
オンタリオSSでは、ワイヤーハーネスも自社で製作・取り付けしております。日本製ならではのクオリティーが信頼性を高めます。あなたの500は大丈夫?