近時、小沢一郎の資金管理団体「陸山会」による収支報告書虚偽記載事件に対するマスメディアの茶番報道を見聞するに、あらゆる意味で自国の愚劣さを痛感する。特捜が意図的に漏らす情報を何ら検証することもなく安直に垂れ流し、その直後に行う結果のわかりきった恣意的な世論調査によって国民を扇動し世論形成を成し遂げるというマスメディアお得意の見え透いた、安手の子供だまし的手口に、大多数の国民は未だに騙され続けているのである。本当におめでたい国である。当然のことながら、現存するマスメディアの殆どは、民間企業から流れる広告料という名の口止め料に全面的に依存し、自浄能力の欠落した救いようのない組織であることは言うまでもない。報道する事に何の意味も持たない軽微な犯罪記事、広告主べったりの溢れかえる提灯記事、挙句の果てはタイアップ記事(記事風の有料広告)というウルトラCのオンパレード。こんな組織が発する情報の何を信用出来ようか。だが、マスメディアの利用価値はある。マスメディアが流す情報を知ることによって、何が報道されていないかを知るのである。国民にとって真に須要な情報というものは、常に隠蔽される運命にある。過去の例を挙げれば枚挙に暇がないが、その典型が今回の陸山会収支報告書虚偽記載事件と言える。結局のところ政とは権力闘争に収斂する。そんな卑陋な権力闘争の世界に身を投じ、没頭するような輩にろくな人物がいないのは自明の理である。なかんずく、国会議員など皆、叩けば埃の出る体、魑魅魍魎の衆ではないか。国会議員、政治家を、まともな人間として、社会通念という物差しで見る事自体が大きな間違いなのである。一般常識からかけ離れた異常な人達なのであるから、異常な行動をとって然るべきだ。全くもって驚くに値しないし、立腹する余地もない。このように勘考すれば、今回の事件が如何に瑣末で下らぬものか明らかであろう。こんな事件は駐車違反か酔客の喧嘩程度の話だ。代議制及び間接民主制という本質的に重大な欠陥を抱えた制度を採っている限り、この程度の事案は恒常的且つ永続的に発生するのである。4億だろうが、4兆だろうが、この人達が何をやっても仕方がない。まともに考えるだけ損だ。だって普通の人達じゃないんだから。妖怪なんだから。マスメディアがこんな些細な事件をことさら大げさに報道するのは何故なのか、何をそんなに隠したいのか、という事を考察することが枢要である。特捜の動きも誠に不自然であった。西松建設の一件でコケにされた意地なのか、情報リークによってメディアを利用し、何としても世論を味方につけ、自らの捜査を正当化しようと必死になってもがき苦しむ彼らに憐憫の情さえ覚えた。結果、証拠不十分で小沢一郎本人不起訴。特捜の完敗である。恥の上塗りをしてしまいましたな。流石小沢一郎センセイの牙城は堅かった。この人は本物の妖怪ですな。特捜恥ずかしや。世の中って本当に馬鹿馬鹿しいですね。私は政治家、或いは政治家にならんとする人の気がしれません。それにしても、この一連の騒動は何だったのか。実は私は全てを知了しているのです。それは、、、、、、。とてもここでは申し上げられません。恐ろしくて恐ろしくて。とてもとても。あー怖い怖い。この続きは小舟町で。