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民は繁草を食み肥えるのみ

日本を訪れた外国人は大抵の場合、「日本は素晴らしい。安全で清潔で、人々は親切で優しく穏やかで、あらゆる事が快適だ」と感じるらしい。確かにそうかもしれない。ものを深く考える行為を自覚無く棄去し、眼前に横たわる社会問題に向き合おうともせず、ただ唯々諾々と時流に身を委ね、何ら主体性無き生活を送るこの国の衆愚にとっては、日本ほど安楽で居心地の良い社会は有り得ないであろう。果たして福一はどうなったか。懸命の収束作業も虚しく万策尽きて、収束どころか手の施しよう無き悪化の一途を辿っているのだ。ところがところが、福一ボムから三年半以上を経た現在、御目出度きニッポンの民民は、原発事故なぞ所詮他人事、放射能なぞ何処吹く風、まるで何事も無かったかの様にノホホンと生活している。この恐るべき鈍感さ、無神経性に、私はひたすら唖然とするばかりである。フリードリヒ ニーチェの言葉を借りれば、畜群とは正にこの状態の大衆を指しているのであろう。平和ボケなどと言う安直で手垢の付いた文句を使いたくは無いが、その畜群とやらが平和ボケでいられる時世が終焉を迎えつつあるのは間違いない。自らは決して戦地で戦う事の無い為政者どもが、「畜群よ!銃を担って友軍に加勢せよ!」と叫び始めた。更なる隷属を求め、畜群の背中に烙印を押さんとしている。優秀なる畜群が蓄積した富を覇権狼藉国家に差し出そうとしている。

 

国民一般の、政府の命令に服従して不平を言はざるは、恐怖の結果なり

麻布聯隊叛乱の状を見て恐怖せし結果なり

元来日本人には理想無く、強きものに従ひ

その日その日を気楽に送ることを第一となすなり

 

荷風のこの一文が、畜群の魂に響くことはないのか。

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