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暗黙の了解的偽装

歳をとると、心がカラカラのカサカサの、まるで煮干の様になり、何を見ても何を訊いても何も感じず、なんとも思わなくなってくるのが良くわかる。WBCで日本が優勝しようが、小沢一郎が続投を表明しようが、「ふーん、あっそ。だからどうしたの。俺、仕事が忙しいんだ。じゃっ。」てな具合である。まあこれは、私が浮世離れした仕事をしているせいでもあると思う。もっとも、前述の二つの件に関して、WBCが如何なる考量に基いて始まったものなのか、小沢一郎が何故特捜の攻撃を受けたのか、私は真実を識得しているのである。私の耳目は節穴ではないのだ。小沢一郎が特捜攻撃を受けた事由を推考すれば、この国を実際に動かしているのは誰なのか、何故WBCなるものが始まったのかを再考すれば、世界を動かしているのは誰なのかがはっきりと見えてくる。この国を動かしているのは政治家ではないのだから、国政であろうと地方政治であろうと、何万回、何百万回選挙をやっても社会構造は絶対に変わらない。読者諸賢も思い返して欲しい。果たして選挙で世の中が良くなった記憶がおありだろうか。仮にあったとしても、そんなものは微々たるもの、数年経てば元の木阿弥ではなかったか。そう、投票と言うものは、本当に行くだけ無駄である。選挙で世の中を変えるのは不可能なのだ。むしろ、だれも投票しないほうが余程効果があるかもしれない。っとまあ、私の厭世感を訴えるのはこれくらいにして、冒頭に述べた「加齢カラカラカサカサ煮干心(ニボシゴコロ)問題」である。そんな、加齢に伴う私の煮干心に潤いを与えるのが酒である。しかししかし、その私の心の親朋である酒にも、激甚な問題がよこたわっている。それは、「呑み屋の一合はどう見ても一合じゃないだろ問題」だ。昔から「呑み屋の一合は八勺也」などと言われているが、言語道断である。はっきり言おう。これは立派な詐欺だ。食品偽装問題が世を騒がせた時期があったが、私に言わせればあんなものはどうということはない。自分の味覚と嗅覚を日夕鍛錬しておけば騙されずに済む。がっ「呑み屋の一合はどう見ても一合じゃないだろ問題」は違う。感覚を鍛えれば克服できる事案ではない。誠に悪質であり、私にとっては死活問題であり、下戸にとってはどうでもよい問題であり、殆どの人にとっては馬鹿馬鹿しい問題であり、断じて許す事は出来ない。という訳で、私は余生をかけてこの題目と断固闘う決意をした次第であります。つきましては、「呑み屋の偽装一合糾弾粉砕撃滅協議会」を発足致しました。我こそは!と共鳴された方は恥ずかしがらずに是非御参画下さい。入会資格はただ一つ、全てを投げ棄て、命がけでこの問題と闘う事です。それでは読者諸賢、さよおならさよおなら。

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